『骨粗鬆症』について
骨粗鬆症とは
骨粗鬆症は、長年の生活習慣などにより、骨がスカスカになって弱くなる病気。
最初は何の症状もありませんが、そのうち腰や骨がいたくなったり、曲がったりしてきます。骨折を起こしやすくなっている状態、または骨折を起こしてしまった状態をいいます。
粗は『あらい』という意味。鬆は『す』とも読みます。『す』の入った大根のように内部が粗くなったじょうたいを意味します。
私たちの骨は十八歳ごろをピークに加齢とともに少しずつ骨量が減っていきます。これは生理現象です。そこで骨量が二〜三割も減り、骨の構造が弱くなって骨折を起こしやすくなった状態で、初めて骨粗鬆症という病名がつきます。骨量の減少は、主に骨の中のカルシウムの減少で、もたらされるものです。
骨粗鬆症は閉経期以降の女性や高年齢の男性に多く見られますが、若い人でも栄養や運動不足、副腎ステロイド剤などの影響でかかることがあります。長年の生活習慣が原因となることから、生活習慣病の一つと考えられています。寝たきりの原因の第一位が『脳卒中』、第二位が『老衰』第三位が『骨粗鬆症による骨折』であることから、高齢社会が抱える問題の一つとなっています。
骨について
人間の体には二百六個の骨があり次に示すようにいろいろな役割を持っています。
1体を支え、体型を維持する
2脳や内臓を保護する
3関節と筋肉とともに、骨があることで運動が可能になる
4カルシウムなどの貯蔵
年齢とともに骨も老化する
骨粗鬆症による三大骨折部位は、背骨、大腿骨頸部、手首。骨の密度が低くなっているので、その他の部位でも骨折しやすくなっています。
骨は毎日、作り替えられている
骨は常に古い骨の細胞が壊れ、新しい骨の細胞が作られており、これによって骨量や骨密度が一定に保たれる仕組みになっています。
もし、骨の新陳代謝がうまくいかなくなると、古い骨細胞からカルシウムが溶け出していくばかりで、新しい骨の形成が追いつかず、結果として骨量や骨密度が減少してしまいます。骨吸収=骨形成というようにバランスよく維持しなければなりません。そのためには一生を通して充分なカルシウムを補給し、骨の新陳代謝を保っていかねばなりません。
骨量と骨密度
骨量とは、骨のミネラル質を指します。骨は土台となるタンパク質(コラーゲン)部分に、ミネラルがくっついた構造をしています。その他に少量のマグネシウム、ナトリウムなども含みます。体内の総ミネラル量の約四十五%がカルシウム量とほぼ同量。骨量は骨全体のなかにあるミネラルの量のことですが、骨密度は単位容積内のミネラル量を指します